2017.01.17
カテゴリ:医療トピック
「歯がない人」抑うつリスク1.28倍に
- 高齢者で歯が全くない人は抑うつリスクが高くなることが分かった
- 神奈川歯科大学などの研究によると、抑うつになるリスクが1.28倍になるそう
- 山本龍生教授は「歯の健康を保つことが精神的な健康につながる」と話した
この研究は、65歳以上の約1万4000人を対象に歯や口の健康と精神的な健康の関係を調べたもの
食事には栄養摂取という側面だけでなく、
他者とのコミュニケーション、社会との繋がりという意味があります
人生が成熟してくると、日々の食事が楽しいものであるか否かは
生活の質(QOL)に大きく影響します
「なんでも食べられる」だけで、若返った気になりますものね
(だから、インプラントは人気なんですよね)
また、『噛むこと』により咀嚼筋が動き、脳への血流量が増加します
それにより、脳内の老廃物がよく排出されるようになります
(脳にはリンパがなく、脳脊髄液がその作用を担っています)
認知症の原因と考えられているアミロイドβというタンパク質の沈着も少なくなり、
認知症予防に繋がる可能性があることも解ってきました
動物界では食事ができなくなった個体に待ち受けるものは『死』です
「食べること」はいのちを紡ぐ行為そのものです
このように、近年「食べること」はQOLだけでなく、
命や寿命に直接的に影響することがいろいろな研究で解ってきました
さて、ではどうすれば「一生噛める生活」を送ることができると思いますか?
(というようなことを考えたことありますか?)
ヒントは後日!
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