コロナ禍のインプラント周囲炎増加

インプラント周囲炎
インプラント周囲炎(右側)

インプラントの周囲に凹状、お碗状、カップ状の骨吸収
典型的なインプラント周囲炎の画像


コロナの蔓延により、歯科医院の受診控えが社会的問題となりました
当院ではインプラントメンテナンスの患者さんが自主的に受診を控えたことが目立ちました

理由はおそらく

「痛くないし、問題ないから」

かと思われます

1年以上経過して受診された患者さんの数名がインプラント周囲炎になっていました
それまでの数年は何の問題もなく経過していたのに…

インプラント周囲炎の大半は手術によるリカバリーが必要になります
この数名の患者さんもリカバリーの手術をお願いしました
術後経過は安定しているので、ホッとしています

インプラントを長期間に渡って良好に安定させるためには
メンテナンスは絶対必要であることを再認識させられました

問題ないからといって、自己判断で受診しなくなったり、
メンテナンス間隔を長くしてしまうと

インプラント周囲炎になるリスクが高くなる

メンテナンスは悪くさせない、良い状態を保つために行うのです
失ってからその大切さに気づくというのも一つのやり方かもしれませんが、
治療者としては、患者さんに避けれるものなら是非避けて欲しいと願っています

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