歯医者さんの仕事って

「歯医者さんって何する人？」って聞かれたら何と答えますか？

『虫歯を削って治す人』
『歯槽膿漏を治す人』
『入れ歯職人』
『歯並びを綺麗にする人』
『あごにネジを埋め込む人』（これはあまりいないか）

歯科医師という仕事を一言で言い表すと

口腔リハビリテーション

ということだろうと自分は思っています（難しい言い回しですね）

具体的には、病気（虫歯や歯周病など）や怪我（外傷）などで低下した
口の機能を回復させたり口の健康を維持することです

自分にとって、虫歯を治したり、歯槽膿漏を治したり、入れ歯を入れたり、
歯並びを治したり、インプラントをしたりするのは
手段であって目的ではありません

なので、治療が必要ない状態が最も良いことなのです
（これが予防という考え方に昇華します）

とは言っても人は病気にもなるし、怪我もするわけですから
治療は必要になります

当院では口腔リハビリテーションの達成という観点から治療法を提案しています
どの治療にもメリット・デメリットが必ずあります
複数の治療法があれば複数説明します

患者さんにはいい治療を受けていただきたいと思っていますが、
当然ながら、いい治療にはコストがかかるということや、
「保険の範囲内」では諦めなければならないことがあるという
悲しい現実があることを包み隠さず素直に、そして客観的に説明しています

歯科医療従事者もそろそろこのことを真摯に患者さんへ伝えるべきではないでしょうか

患者さんには色々知っていただき、自分の意思で治療を選択して頂きたいのです
当然、専門家として最善を尽くしますが、自らの選択の自由には、
その結果を受容する義務が伴うこともご承知いただければ幸いです

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