隔壁は地味だけど、とても重要という話
Q. 根管治療でマイクロスコープさえ使えば高い成功率になりますか?
A. いいえ、なりません
金属のつめものの隙間から虫歯が広がっています
金属を外して虫歯を染めてみると、こんな感じ
濃い緑色の部分が虫歯です
虫歯を取りました
丸い穴は神経の入り口です
神経はすでに死んでいるので、出血してきません
レジンで隔壁を作り、ラバーダム防湿しました
これでやっと、根管治療の準備が整いました
マイクロエンド(精密根管治療)と聞くと、
顕微鏡さえ使えば根管治療の成功率が高まるように思うかもしれませんが、
実際はそうではありません
顕微鏡は根管治療を治療を盲目的ではなく、見ながらできることにおいて
大きなアドバンテージがありますが、細菌の進入は防いでくれません
根管治療を成功に導くためにいくつかの重要なポイントがいくつかありますが、
その一つに「隔壁」があります
隔壁はとても地味でお金にもならいので、手抜きされることが多いです
が
細菌の侵入を防ぐためにとても重要な要素です
虫歯の取り残しがあったり、隔壁が甘いとラバーダムしても、
隙間から細菌がどんどん入ってきてしまいます
根管治療に入る前のこうした前準備的な作業をいかに精確に行えるか
まさに、神は細部に宿るです
このような確実な隔壁を作るために無数のテクニックを用いています
専門家はこういうところからきっちり仕上げていきます
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