速効性表面麻酔剤

歯科治療で局所麻酔が必要な時、
注射針の刺入時の疼痛を軽減するために表面麻酔を使います

現在、日本で市販され入手できるものは作用発現まで時間がかかり
除痛効果も弱いものしかないので、名ばかりの無痛に辟易していました

以前は、外国製の強力な表面麻酔を個人輸入できましたが、
現在はできなくなってしまいました
(薬事でしょうかね?)


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最近、『新規速効性表面麻酔剤の開発』という研究を偶然発見しました

要約すると、単剤ではなく合剤にすることで、
薬理の相乗効果により麻酔効果を高めるとのこと

実は、外国の強力な表面麻酔薬も合剤でした


ということで、早速自分で表面麻酔剤を調合して最近臨床で使いはじめました

効果発現時間は1〜2分で注射の痛みをほとんど感じないようになり、
とても気に入っています

↓この容器に入れて使ってます
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100均で見つけた”エアレスボトル”がナイス!

表面麻酔以外には35Gという極細の注射針を使ったり、
麻酔手技のテクニックを駆使してなるべく痛くない局所麻酔を心がけています


局所麻酔は歯科医が患者さんに行う最初の手技です
こういう細かいところにもキラリと光るスパイス的な工夫をしています

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