開かない根管→開いた!(マイクロスコープ万歳)

歯の中にある神経(歯髄)のスペース(歯髄腔)は、
加齢や虫歯からの防御反応で狭くなる傾向にあります
これを『歯髄腔狭窄』といいます

歯髄腔狭窄は根管治療を難しくします


70代、男性
主訴:冷たいものや熱いものがしみて痛い

初診時デンタル写真
初診時デンタル写真

歯髄の炎症反応あり、レントゲンで神経の空洞が中央にあるような無いような…
ハッキリと確認できない状態→神経の入り口を探すのが難しい

マイクロスコープを使用を使用して神経の入り口を探すこと苦節3回!
一番細い06ファイルが「スッ」っと入った〜〜〜!!(心の中でガッツポーズ)
新品のファイルを何本も、何本も、何本も使いました

このような細い根管はファイルの切削カスですぐにつまってしまうことが多く、
レッジやトランスポーテーションにならないよう丁寧に治療を進めました


根管充填→支台築造
根管充填→支台築造

GPシングル+バイオセラミックシーラーにて根管充填
CR支台築造(ちょっと隙間あるけど許して…)

無事に、冷たいものと熱いものでのしみる症状が治まりました


マイクロスコープを使用することによって、
1本の歯を抜歯から救うことができた、そんな症例でした

治療回数:90分×3回

Tag: 治療