直角に曲がった狭窄+湾曲根管(4根管)の根管治療
患者さんは、70代、男性
まず、根管治療終了時(根管充填+支台築造)のレントゲンをご覧ください
根管治療後デンタル写真
近心頬側は2根管(MB1、MB2)でほぼ直角に湾曲している…
(根管治療中から「かなり曲がってんな〜」とは思っていたけど)
初診時デンタル写真
根管はかなり狭窄して、治療難易度は高そう←なんか最近多い
「肉眼では無理ゲーなのでやりたくない…マイクロでやりたい…」(心の声)
患者さんは顕微鏡治療を選択
アクセスキャビティープレパレーション
みなさんどこが根管わかります?
拡大画像でこれですよ…
かな〜り狭窄してるし、4根管(MB1,MB2,DB,P)あるやん…
(上顎第一大臼歯は70〜80%が4根管)
こういう「超」湾曲根管はレッジ(段差)作ったら一発でアウトなので、
時間をかけて、焦らず、慎重に攻略していきます
根管充填後
GPシングル+BCシーラー→支台築造(レジン)
根管充填(GPシングル+BCシーラー)+支台築造、デンタル写真
治療:90分×2回
根管の形態はとても複雑でバリエーションも様々です
肉眼では確実な治療は不可能だったと思います
顕微鏡で歯の中を見ながらきっちり治療ができるしあわせ♪
患者さんも治療者もハッピーに
あなたは、『経験と勘』に頼った盲目的な従来の治療と
『器材・技術とエビデンス』に基づいた予知性の高い治療、
どちらを受けたいと思いますか?
Tag: 治療