2018.08.10
カテゴリ:治療
親知らずの移植
近隣の歯科医院からの紹介患者さんも徐々に増えてきました
当院へ紹介になる患者さんのほとんどは、
口腔外科
歯内療法
のいずれかです
口腔外科分野で依頼されるのは
- 智歯抜歯
- インプラント(骨造成含む)
- 歯の移植
- 炎症
- 非歯原性歯痛
- セカンドオピニオン
歯内療法分野で依頼されるのは
- 診査・診断
- セカンドオピニオン
- マイクロエンド
- 歯内療法外科
いずれも高い専門性が必要とされ、当院が得意な治療です
親知らずの移植
親知らず移植手術後1週間のレントゲン
教科書的な生着率は80%程度だと思いますが、
自分の臨床的には90%以上は生着している感じです
使われていない歯を生かすことができる良い方法だと思います
親知らずの移植条件
- 移植に適した親知らずがあること(虫歯がない、大きさ、歯根の形)
- 移植する側に十分な骨があること
この2点が満たされないと移植できません
インプラントよりも厳しい条件となり、生着の技術も難しいです
親知らずの移植はあまり行われていない!?
『移植』のケースは大抵、先生から提案があり、
患者さんが許諾するというパターンです
一般GPの先生の臨床オプションに『移植』があまりないので、
患者さんに知らされる機会がないのだと思います
抜歯→インプラントになっているケースもあります
親知らずの移植のメリット
- 保険適応で治療が可能
- 歯根膜がある(圧受容器がある←噛む力を感知するセンサー)
- インプラント周囲炎のリスクがない
親知らずの移植のデメリット
- インプラントと比較して適応が狭い
- 生着させるためにはテクニック(ポイント)が難しい
- 根の治療(根管治療)が必要で、失敗すると根尖性歯周炎になる
歯の移植が可能かどうかは個々に診査・診断が必要です
詳しくは、連携のかかりつけの主治医先生または当院までご相談ください
Tag: 治療