『診査・診断』と『意思決定』が大事というお話

歯科治療において大事なことって何でしょうか?

「技術」、「設備」、「先生の人格・人柄」、「家から近くて通いやすい」?


歯科治療において最も大事な2点についてお話ししようと思います

歯科治療において、大事なポイントその1!

①「診査・診断」

診査が間違っていたり、不十分であれば誤った診断がつきます
診断が誤っていれば、間違った治療が行われ、悪い結果がもたらされます

たとえば…

診査・診断が『歯根破折』であれば治療は『抜歯』になります
もし、『歯根破折』でなければ、他の治療できて、歯が残せるかもしれません
(実は破折診断って難しいしんです)


歯科治療において、大事なポイントその2!

②「(患者さんの)意思決定」

医療は万能ではありません、どの治療にも利益とリスクがあります
現代の医学ではまだ根拠が明らかなっておらず、分からないこともあります
(例えば、「治療した歯があと何年もつか」など)

そして、先生の治療方針には必ずバイアスがかかります
術者は自分の得意な治療に誘導する傾向にあります
(自分も例外ではない)

われわれにできることは、客観的な事実を患者さんに実直に伝えることです

診査・診断結果を確実に行うこと、
その結果をオープンに患者さんに説明すること、
可能な治療方法を全てフラットに提示すること、
治療の成果について分かっているデータや根拠を示すこと、
分かっていないことについては「分からない」と素直に言うこと、
あとは、患者さん自らで『意思決定』をしてもらうこと、
そして、その治療をプロとして全うすることです

患者さんには治療方法を選択する権利があります

それと共に、自分が選択した治療方法の結果を受容する義務があります
(悪い結果になった場合でも、患者さんにも選択責任があります)

当院では、治療に対しての客観性をなるべく保つ説明を心掛けています

患者さんの価値観も多様化しており、

患者さんによって「良い治療」というのは異なります

何分、自分のお身体に対する事柄ですから、
熟慮した上で治療を決められるのが良いかと思います

当院は、治療の効果が最大限になるような技術と設備をもって

患者さんの意思決定に対応して治療を行います


この「診査・診断」「意思決定」ができる歯科医院はまだそう多くありません
設備や技術ばかりに目がいきがちな歯科医院選びですが、
地味だけど大事なことを大切にする、基本に忠実な先生は十中八九良医です
そういう視点から歯科医院を選んでみるのも一興かと思います