手術は安全で正確で短い方がいいというお話

歯科医院のブログを読んでるのは大半が同業者か歯科材料業者という噂を小耳にしました



コンセプトを遵守した治療には時間がかかる

などと言っているけど、
「先生の手術は早くて短いじゃん…手抜き?」

という声が聞こえてきたので、少しばかり解説しますね

自分の手術が的確で迅速なのは手術手技の熟達度が高いから…だけではありません
(まあ、それも多少はありますが)

手術に至るまでの診査・診断・治療計画に多くの時間と労力を費やしているからです

インプラント手術であれば、
手術する部位の骨や組織の解剖学的形態を的確に把握し、
どんな麻酔で導入し、どのような切開でアプローチするか、
どこにどの長さのインプラントをどういう角度で埋入するかを決め、
起こり得るリスクを全て検討し、その場合どのような対応をするか…等

これらを全て術前にシミュレーションし、準備します
こういう見えない術前の準備に多くの時間と労力を割いています

なので、手術当日はそのシミュレーションの通り正確にやるだけなのです
術式変更の可能性があるのであれば、それも含めて検討・準備しています
だから、手術が的確かつ迅速に行えるのです

手術は始まる前にすでに終わっている!

一般の先生はこの辺りの診査・診断・治療計画がルーズなので、
手術中にいきなりインプラントの長さやサイズを変えなければならなかったり、
事前準備していなかったイレギュラーなイベントに対応したりするので、
結果として内容の割に手術時間が長くなってしまいます

で、

当然の事ですが、

麻酔のリスク等、身体への負担を考えれば手術時間は短いに越した事はない

だから、診査・診断・治療計画・手術まで含めた治療時間は長くかかっています
専門医と一般医は時間と手間のかけどころが違うのです

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