2018.02.23
カテゴリ：治療
矯正用スクリューによる大臼歯の圧下
下顎にインプラント埋入
噛み合わせが無い状態を長期間放置したことにより、
上の歯が落ちてきています（挺出）
このままでも無理矢理インプラントの歯を作れなくも無いのですが、
変な噛み合わせのまま作ることになってしまいます…
患者さんに矯正用スクリューを用いた限局矯正（LO）を提案したところ
咬合を改善する治療を希望されました
頬側と口蓋側に対角線になるよう、2本の矯正用スクリューを埋入
パワープロダクト（矯正用ゴム）を用いて歯を上方に圧下
矯正治療期間は約3ヶ月
上の歯が圧下され、噛み合わせの面（咬合面）は改善されました
※手前の歯も少し圧下しても良かったかもしれませんね
『圧下』は難しい歯の移動
この症例のような『圧下』は矯正用スクリューが出現するまでは
治療期間が長い、困難を極める治療でしたが、
矯正用スクリューの登場により治療の難易度が下がりました
矯正治療以外の治療オプションとしては、
神経の治療をして被せ物で高さを調節する方法があります
「咬合」の改善はインプラントの長期予後にとっても福音となります
Tag: 治療