根の先にある黒い影の正体

デンタル

歯科医院で撮影するレントゲンにこのような影があると
歯科医院では『歯根嚢胞(のうほう)』とか『膿のふくろ』とか説明されますが
実は、全部が歯根嚢胞(のうほう)ではありません


根尖病変

50% 歯根肉芽種(しこんにくげしゅ)
35% 根尖周囲膿瘍(こんせんしゅういのうよう)
15% 歯根嚢胞(しこんのうほう)



歯根嚢胞はたったの15%しかありません


Q1:レントゲンだけでこの3つは判別できますか?
A1:できません

確定診断するには、組織を取って行う病理組織診断が必要です


Q2:黒い影が大きいと治りにくいと聞いたのですが?
A2:ウソです

影の大きさと治癒の相関は今のところ科学的に証明されていません


Q3:疾患によって治療方法は違うのですか?
A3:原因は歯の中の「細菌」によるものなので、同じ治療をします

治療法は歯内療法(根の治療)、外科的歯内療法、抜歯です


Q4:治療すれば必ず治りますか?
A4:成功の秘訣は歯の中の 「細菌」を極限まで減少させることです
   科学的ルールに乗っ取らない治療では治らない可能性が非常に高いです

少なくともラバーダムというゴムのシートは必須でしょう




こうした「根の病気」の大半は治療した歯から起こります
神経の近くまで進行した深い虫歯や神経をを取った歯のことです

最後に、「根の病気」を予防する大事なポイントを2つご紹介します

  1. 虫歯にしない(予防する)
  2. 科学的根拠やルールに基づいた丁寧な治療を受ける

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