マイクロスコープが治療の質を担保する訳ではない

マイクロスコープを使用した治療の世界を知ってしまうと

肉眼のみでの治療は怖くて戻れない


マイクロスコープを使用している先生の共通する感想ではないでしょうか



歯科治療の歴史における大きなパラダイムシフトには

  1. CT
  2. インプラント
  3. マイクロスコープ

が挙げられると思います

その中でも、マイクロスコープの登場は
マイクロ前、マイクロ後と分けられるんじゃないかと思われる程
インプラントはまた違ったインパクトを歯科治療にもたらしました


今後はおそらく

  1. デジタルデンティストリー(海外ではすでに来てる)

が来るんだと思います




日本の将来を予測することは、実はとっても簡単なんです

『世界の流れが、10〜15年遅れで到来する』


マイクロスコープによって
今まで「見えなかったもの」が「見える」ようになりました

このアドバンテージは筆舌に尽くしがたいものがあります

取り残しの虫歯や取り残しの神経がひかない痛みの原因であることが多々有ります




しかし、気をつけなければならないことが有ります

『マイクロスコープが治療をしてくれる訳ではない』ということです


マイクロスコープは明るく拡大してくれるツールに過ぎません

医療者が正しく診査・診断が行え、患者さんの意思決定を支援し

科学的なルール(コンセプト)を遵守することではじめて良い治療に昇華します


歯科医院を選ぶ上で、マイクロスコープの有無は一要素でしかない
そして、マイクロスコープでも救えない歯も当然あると知ってください


患者さんの意思決定を支援し、納得のいく説明や治療を心がけたいと思います

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