第12回 矯正セミナー@東京【最終回】

ベーシック、アドバンスと1年コース全12回の矯正セミナーも最終回となりました
矯正治療の基礎となる原理・原則から復習できて、とても有意義でした

さて、今回のテーマは

限局矯正(LO)、補綴前矯正、歯周矯正 、アンカースクリュー
修了認定課題


矯正治療という治療のオプションがあると

かぶせ物や、インプラントをよりよい状態でおこなうことができます
その結果、かぶせ物やインプラントの清掃性が向上し、
虫歯、歯周病、インプラント周囲炎のリスクが少なくなり、
長持ちするようになります

当院では、長期的な予後を考え、
矯正治療が有効であると判断した場合は、提案するよう心がけています

どの治療にも言えることですが、

一番大事なことは、診査・診断と意思決定で、
矯正治療においても多分に漏れずそうであったとセミナーを通じで確信しました


朝のTBSラジオ『森本毅郎 スタンバイ!』月曜日のコーナーで
医学ジャーナリストの松井宏夫さんが

「矯正治療のトラブルが増加している」という話をしていました

小児に行う「床矯正」のトラブルが増加しているらしいです

床矯正は、矯正治療でいうと『第一期治療』に該当します
骨格の問題を改善することが主な治療目的で、細かな噛み合わせについては、
第二期治療時に改めて診査・診断する必要があります
(骨格が改善された結果、第二期治療が不要になるケースも当然あります)

床矯正装置は自分で装着したり、取り外したりして使う矯正器具です

利点としては、

取り外せるので、歯磨きがしやすく、虫歯になりにくい
取り外せるので、食事が食べやすい
将来の第二期治療で抜歯しないで矯正をする可能性が高くなる

などがあります


欠点としては、

患者さんが使わないと治療の効果が得られない
成長は予測できず、治療効果が十分でないなど、治療計画が変更になることがある
細かく歯を動かすことができない

などがあります


「小さい頃から矯正すれば、大人になってからの矯正は必要ない」
と誤解されている患者さんも少なくありません

いずれにしても、正しい診査・診断および意思決定が重要です

松井宏夫さんも、普段から信用のおけるかかりつけの歯科医院を持ち、
相談することを勧めていました


矯正治療もインプラント治療も付き合いの長くなる治療です
みなさんも是非、信頼のおける主治医に出会ってください

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