2016.12.08
カテゴリ：講習会
歯科講演会＠藤枝市保健センター
藤枝市保健センターで藤枝歯科医師会主催の歯科講演会があったので参加してきました
今回のテーマは
第一部「お口の健康から考える全身の健康〜歯周病が全身の病気に及ぼす影響〜」
第二部「歯周病が全身に及ぼす影響〜ぺリオドンタルメディシンの考え方〜」
【講師】斎藤淳 先生（東京歯科大学歯周病学講座教授）
歯周病はお口の中の慢性的な炎症性の病気です
近年の研究で、全身の炎症性の病気と双方向に関連していることが解ってきました
「歯周病は糖尿病を悪化させる」
「糖尿病は歯周病を悪化させる」
糖尿病の合併症
- 神経障害
- 網膜症
- 腎症
- 易感染
- 心筋梗塞・狭心症
- 脳血管疾患
- 歯周病
糖尿病による死亡数は年間1万3,327人（「平成27年（2015）人口動態統計」より）
で、死因順位のベスト10にも入りませんが、
2位の心疾患（18万0,745人）、3位の脳血管疾患（12万2,350人）
これらはいずれも糖尿病によって発症するリスクが高まる病気
ゆえに、糖尿病は『影の死因No.1』と言われています
歯周病をコントロールすれば、糖尿病のコントロールも良くなり、
糖尿病はの合併症のリスクを少なくし、死亡率の低減につながります
また、歯周病は
- 狭心症・心筋梗塞
- 脳梗塞
- 誤嚥性肺炎
- 早産・低体重児出産
- メタボリックシンドローム
などにも悪影響を及ぼすことがわかってきています
口の健康はQOL（生活の質）を大きく左右しますし、
全身の健康のためにも歯周病予防や早期治療をしましょう！
p.s.
講演では『歯周組織再生療法』にも少し触れられていました
当院でも「エムドゲイン」を用いた歯周組織再生療法が可能です
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