【精密根管治療】ラバーダム防湿

根管治療(根の治療、神経の治療)を成功に導くためのポイントは沢山ありますが、
その中でも最重要なのがラバーダム防湿です

根管治療を行う際、ラバーダムシートというゴムのシートをかけて
根管内に唾液が入らないようにする方法です

唾液中には沢山の細菌がいます(1mL中10億個)
これは大便(うんこ)10g中の細菌数に匹敵します

唾液が根管内に入ると根管治療の成功率は下がってしまいます


このラバーダム防湿はいつ開発されたと思いますか?

1864年、米ニューヨークのBarbumという先生が考案しました

1864年というのは、日本では文久4年、6月5日、池田屋事件、新撰組の時代です
江戸時代ですよ、江戸時代!

その頃世界では、歯の根に病気を作るのは「細菌」であるとすでに判明していたのです


先日の患者さんにラバーダムをして根管治療をしたら

「いやー、先生、最新の治療は凄いですねー」

と言われて、ズッコケてしまいました(笑
(江戸時代からあるので、最新とは言えないですね)

世界標準だけど、日本ではなかなかお目にかかれないのがラバーダム防湿です

※日本では数年前にラバーダムは何故か保険診療から外されてしまいました

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